花房
■ 歴史と名前の由来:
 中国から渡来した金魚で、鼻孔褶(びこうしゅう)がちぢれて丸めた毛糸のように
房状(ふさじょう)に集まっているところから「鼻房(ハナフサ)」、
また、その「鼻房(ハナフサ)」が菊の花に似ているところから「花房(ハナフサ)」と呼びます。
中国では、「絨球魚(シュウチュウユウイ)」と呼びます。
「絨球(シュウチュウ)」とは、「鼻房(ハナフサ)」を指します。
英名は、「Pom Pom(ポンポン)」と可愛らしい名前です。
■特徴:
 背びれの無いランチュウ体型のものと、オランダ獅子頭の体型ものがあり、
ランチュウ体型のものを通常「花房(ハナフサ)」と呼びます。
「日本花房(ニホンハナフサ)」、または「伊勢花房(イセハナフサ)」と
呼ばれるオランダ獅子頭の体型に控えめの鼻孔褶(びこうしゅう)がある日本産の「花房(ハナフサ)」もありますが、
絶滅に近い状態でほとんど見かけません。
鼻孔褶(びこうしゅう)=「鼻房(ハナフサ)」が左右均等に大きなもの、
また背なり(背中)がデコボコせず丸くきれいな背なりのものが良しとされます。
「茶金(チャキン)」に発達した「鼻房(ハナフサ)」が付いた
「茶金出目花房(チャキンデメハナフサ)」や「頂天眼(チョウテンガン)」に
「鼻房(ハナフサ)」が付いた「頂天花房(チョウテンハナフサ)」などいますが、
これらは「花房(ハナフサ)」とは呼ばず「花房(ハナフサ)」と言えば本種を指します。
■ 飼育難易度:
 ふつう
■ 入手難易度:
 むずかしい
特異な容姿のため、ショップによっては全く仕入れない(入荷しない)ところもあります。